トヨタ ノア ハイブリッド(ZWR90W)のアクセル開度とスロットル開度の関係
OBD2アダプターを使って車の故障診断コネクターからデータを取ることが出来るスマホアプリでトヨタ ノア ハイブリッド(ZWR90W、R5年製)の普段使いでの燃費を計測しています。加減速の燃費影響を調べている中で、ノア ハイブリッドではアクセル開度と思われるパラメータが2個、今まで使ってきたスロットル開度とは別に取得できることが分かりました。2つのアクセル開度と、今まで使ってきたスロットル開度はどういう関係にあるのか調べました。
車両情報
- トヨタ ノア ハイブリッド(ZWR90W、R5年製)
- ハイブリッド車(S-G 2WD 8人乗り)
- エンジン:2ZR-FXE
- 排気量:1.797 L
- トランスミッション:電気式無段変速機
アクセル開度とスロットル開度の計測データ確認
OBD II の規格で取得できるパラメータの対応状況を改めて調べてみると、ノア ハイブリッドでは、アクセル開度と思われるパラメータが2個、取得できることが分かりました。"Accelerator pedal position D"と"Accelerator pedal position E"というデータがもしかしたら、アクセル開度?ということで、車から取れるデータに追加してみます。
30分くらいの走行でデータを取得してみたところ、あれ、スロットル開度とアクセル開度って違いますね...。2つのアクセル開度も、微妙にどれも違いますね...。ちなみに、"Accelerator pedal position D"を"アクセル開度"、"Accelerator pedal position E"を"アクセル開度2"と表記しています。
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スロットル開度とアクセル開度 |
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アクセル開度とアクセル開度2の関係 |
アクセル操作の多さと燃費
どちらにしても、時間当たりにどれくらい操作したか?は絶対値がずれていてもその分は後で補正できますので、このアクセル開度を使って、走行ごとに時間$\Delta t_i$で積算した
\[ アクセル操作の多さ = \frac{\sum_{i} (\textbf{アクセル開度}_i*\Delta t_i)} { 走行距離 } \]
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アクセル操作(アクセル開度)と燃費 |
アクセル開度とスロットル開度の関係
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アクセル開度とスロットル開度の関係 |
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アクセル開度とスロットル開度 |
まとめ
トヨタ ノア ハイブリッド(ZWR90W、R5年製)で取得できるアクセル開度は2つあり、"Accelerator pedal position D"がアクセルペダルの開度のようで、"Accelerator pedal position E"は"Accelerator pedal position D"に16を足したような値、時間で積算して走行距離で割った値では、スロットル開度とは概ね直線関係にあり、アクセル操作と燃費の関係を調べるには"Accelerator pedal position D"とスロットル開度のどちらを使ってもよさそうです。